宇宙探査での電波受信機開発のノウハウを地上へ

地球や惑星周辺に広がる宇宙空間での電磁波環境を調査するために，観測ロケットや探査機に搭載する受信機の開発を行っています．また，搭載機器開発で得た技術を地上での無線システムに応用しています．

観測ロケット実験

観測ロケットに搭載する電波受信機および電場観測装置を開発し，取得したデータを解析し，電離圏中の電波伝搬環境の調査，電場観測による電離圏中の電離大気の動きを調査する．

観測項目

• 電離圏中の電波伝搬特性観測
• 電離圏擾乱発生時の直流電場観測

観測場所

• 鹿児島県・内之浦宇宙空間観測所
• ノルウェー・アンドーヤ，スバルバード
• アメリカ アラスカ州フェアバンクス ポーカーフラット

観測実績

• 宇宙科学研究所(ISAS)による打ち上げ実績
• 2006.1～2022.8の間に 12機の観測ロケットに搭載．
• アラスカ大学フェアバンクス校(UAF)による打ち上げ実績
• 2002.3，2009.1に打ち上げられた2機の観測ロケットに搭載．

登山者等位置検知に関する実験

搭載機器の設計・開発の技術を応用し，登山者が携帯する端末と検知局間で双方向通信し，登山者の位置・状態を知ることができ，さらに，登山者の位置を山小屋間で共有することができるネットワークを構築し，本システムの早期社会実装を目指して研究を実施．